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【派遣の契約を決めるテクニック集】


顔合わせマニュアル

顔合わせはこんな風に進みます。およそイメージを沸かせておきましょう。


顔合わせの色々な話し方を説明してきましたが、やはりこれだけではイメージが沸きにくいかも知れませんね。

そこで今回は、顔合わせシミュレーションです。

要は、実際の顔合わせでは、どんな感じの質問が来て、どんな感じの答えをしていけば良いのかを、実際の会話の形で考えてみましょう。

担当者の質問に、あなたならどう答えるか、考えながら読んでみて下さいね。


【シミュレーションの設定】

私 :25歳女性。22歳でA株式会社(社員数100人・メーカー)へ就職。
   総務部 人事課勤務。
   新卒の採用の補佐などをしていた。事務系は少し苦手。
   もっと人に接する仕事がしたいと思い、先月退職。
   正社員への就職も考えたが、人に接する仕事を沢山経験したいと思い
   派遣で働く事を決めた。


営業:派遣会社の営業マン。男性。

担当:今回応募した企業の総務部・人事担当。男性。採用権限あり。
   企業の規模は社員1000人。メーカー。
   今回の募集している職種は営業事務(営業マンの補佐をする仕事)。
   採用枠は3名。




【顔合わせシミュレーション】


担当者がテーブルの向こうに座り、こちら側には私と営業の二人。
テーブルの上には経歴書がある。それぞれ「今日はよろしくお願いします」という挨拶を済ませ、いざ顔合わせスタートという段階から。


営業
「それでは、顔合わせを始めさせて頂きます。まず、私の方から、軽く彼女の経歴をご説明致します。その後、彼女の方から自身の経歴の説明へ入らせて頂きます。もしご質問などがあれば、途中で尋ねて下さって構いませんので」

担当
「わかりました」

営業
「それでは、始めさせて頂きます。まず、お手元の経歴書をご覧下さい。名前は記載されておりませんが、顔合わせのスムーズな進行に必要でございますので、口頭で名前を申し上げさせて頂きます。
彼女の名前は、山下と申します。現在、25歳です。前職は某メーカー様での総務担当です。主に人事関係を担当しておりました。
先月、円満退職を致しまして、昨日、弊社の派遣社員としての登録を済ませ、御社への応募させて頂いた次第です。
ここまでは特に問題ございませんでしょうか」

担当
「ええ」


営業
「それでは、ここからは本人から、経歴のご説明をさせて頂きます」
 
(営業、私の方を見て)
営業
「お願いします」



←実際、お客さんの持っている経歴書には名前が記載されていません。
(派遣法上、記載できないからです)

ただし、実際は実務上、やむを得ず、口頭で名前を伝える形になっています。。


「山下と申します。よろしくお願い致します。
私は、2002年に某メーカーに就職しました。配属先は総務部人事課です。
総務は3名おりまして、その中で私は主に、新卒の採用の補佐や、社員の保険関係の管理、社宅の設定などの業務についていました。
特に社宅の設定に関しては、私が担当となり、外部の不動産業者との折衝を行い、社員にとって、近くて安い物件を探すために幾つもの業者と当たる仕事をしておりました。
昨月、そちらの会社を退社しまして、今は営業補佐の仕事に就きたいと思い、活動している最中です」


←なるべく具体的に話しましょう。この例の場合、外部との折衝など、アピールになる部分は特に詳しく話しましょう。
担当
「そちらの会社を退職されたのは何故ですか?」

←これ、意外とよく聞かれます


「前職は総務の仕事でしたので、やはり人と接する機会が少ない部署でした。総務として不動産業者と交渉する中で、私はこういう仕事をもっとしたい、と思うようになりました。総務の中にいては、なかなか交渉の仕事はありませんので、よりそういった仕事に就けるようにと思い退職し、営業事務を目指すようになりました」


←前の会社の悪口は絶対NGです! 自分の考えで辞めたという形にしましょう。

担当
「社内で営業への異動願いは出さなかったのですか?」


「前職の会社では、総合採用として入った者しか営業になれない仕組みでした。私は一般採用でしたので、願いを出しても受け入れられない仕組みでした。
そこで、転職以外に方法がないと思い、決意しました」


←こういうツッコミ質問も稀にあります。しっかり準備はしておきましょうね。

担当
「なるほど。しかし、交渉と言っても難しいものでしょう。何故そんなに難しい仕事へ自分から行こうとされるのです?」


「確かに難しいと思います。しかし、実際に交渉して上手く行った時、本当に自分がスキルアップしたなと感じるんです。周りの方のためにもなれる仕事だと思いました。そういう意味で、私はこの仕事がとても好きなんです」




←「確かに難しいと思います」がポイント。お客さんの言葉を否定しない事です。(「難しいとは思いません」なんて言うのは絶対NG!)

担当
「交渉のご経験はあるようですが、営業補佐となると、営業が交渉をしますので、事務が多くなりますよ。それは良いのですか?」


「はい。営業事務ならば、やはり営業の担当様が一番の結果を出すためのサポートを考えるのが自分の仕事だと思います。私としても、そういった営業の担当様の方法を見ながらしっかりと学べますので、自分が交渉をするという事にはこだわりません。私が一番望んでいるのは、お客様とやり取りする部署で働く、という事なんです。その中で経験を積んでいければと考えています」


←こういう事、結構聞かれます。本当にこだわりのある部分以外は「大丈夫です」と言うようにしましょう。

担当
「なるほど。ところで、事務関係はどうですか? 弊社は難しい書類が多いですが、そういった物は苦手ではないですか?」


「正直言いまして、得意…とは、言えません。これからも勉強だと思っています。しかし、前職でも特に納期に遅れる事なく書類を揃えていましたし、御社に入ると決まれば、すぐにこの業界の基礎知識の勉強から始め、ご迷惑をおかけしないよう頑張ろうと思います」


←苦手な物は苦手と言っても構いません。ただし、その後に「頑張ります」という熱意を見せましょう!

担当
「弊社は朝9時始まりですが、通勤は大丈夫ですか?」


「はい。朝は強いですから、大丈夫です」

担当
「ちなみに、もし働くと決まった場合、いつから入れますか?」


「特にこの日、というのはありません。いつからでも結構です」
←特に業務開始日はお互いに必要な事ですので、しっかり確認を。

担当
「なるほど…。私の方はおよそ聞けましたが、そちらから何かご質問などはおありですか?」


「そうですね…。御社で働く事になった場合、働く前に読んでおいた方が良い本など、何か勉強が必要なものはありますでしょうか?」

担当
「まあ、勉強が必要な分野といえば、●●や××などでしょうね。紀伊国屋などでそういう本は沢山売っていると思いますよ」


「わかりました。ありがとうございます」

担当
「他はよろしいですか?」


「はい。大丈夫です」






←左のように、ちょっと熱意を見せるような質問が出来ればベストですね♪

営業
「よろしいですかね。では、一度ご検討を頂きまして、結果は私の方へご連絡願えますでしょうか。価格や契約書につきましては、後日、再度ご相談させて下さい」

担当
「わかりました」

営業
「本日はありがとうございました」
←時給は営業とお客さんの話し合いです。決して自分から聞いてはいけません。



「ありがとうございました」





←この一言、意外に印象が良いですよ。是非、言うようにしてくださいね。




もちろんケースバイケースですが、じっくり自分の中でイメージをふくらませて下さいね。

事前に準備して考えておかないと答えられない質問もありますので、準備だけは抜かりなく!




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